脳はあなたのクオリティオブライフで最も大切な臓器です

私たちの平均寿命は毎年伸び続けています。
しかし、健康寿命は平均寿命に対し男性でマイナス8年、女性でマイナス12年と過去20年ほとんど変わっていません。
私たちから健康(クオリティオブライフ)を奪う最大の要因は癌でも心臓病でもなく、脳の健康であることをこ存知でしょうか?

介護が必要となった主な原因

参照:
『2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況』より


認知症は近年急速に増加しています

要介護となる要因の推移を見てみると2016年から認知症がトップになっており、要介護の4人に1人が認知症が原因です。
健康寿命を保っためには、認知症対策が最も大切な方策になりつつあります。


認知症にはいくつかのタイプがあります

認知症には、脳の萎縮を伴うタイプ(アルツハイマー型等)と脳の血管の劣化を伴うものがあり、前者は半数以上、後者が2-3割を占めています。


近年の研究から認知症は生活習慣病ということがわかり始めてます

認知症は、様々な生活習慣因子により発症リスクが上がることが報告されています。
そして、発症の数十年前から始まっている可能性が指摘され、一度発症すると治療法がないことから、中年期から脳の萎縮状況と脳血管劣化の状態を知り、生活習慣改善に取り組むことが早期対応のキーとなります。


脳健願を維持し、認知症と脳血管疾患リスクを減らすための指針

脳の萎縮や脳血管性病変(白質病変)は、認知症や脳血管疾患(脳梗塞、脳出血)の前兆となる大切な特徴として知られています。そして、これらの特徴は、ともに様々な生活習慣要因がリスク因子として知られています。


シニア世代に特有の要因

認知症と脳血管性疾患への影響が報告されている生活習慣要因に加えて、シニア(65歳以上)の方に特有の要因があります。
以下は主に認知症に関する要因です。

  • 退職による社会とのつながり不足
  • 生活の不活性化による認知機能への刺激の低下や運動不足
  • 物事に対する興味の低下等

これらの要因を改善することは認知症の発症を遅らせるのに大きな影響を持つことが期待されています。