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「最近、よく物忘れをする」「聞いたことがなかなか覚えられない」。
そんなふうに感じる方、または周囲で思い当たる方はいませんか。
物忘れの多くは、加齢に伴うものですので心配はありません。しかし、中には認知症の初期段階というケースもありますので、注意が必要です。
認知症で大切なことは、早期発見・早期治療です。「おかしいな」と感じたら年齢のせいだと決めつけず、専門医による診察・検査を受けることをおすすめします。


認知機能検査や頭部MRIなどを実施し、
より精密な診断が可能です。

協力病院にて、必要に応じて脳血流SPECTやDATスキャンなどの追加検査も可能


検査結果をもとに、
薬物療法や介護保険の活用による進行予防の提案をおこないます。


こんなことをお手伝いします

認知症の
早期発見と診断

治療方針の決定

認知症症状への対応
について相談・指導

かかりつけ医との
連携による継続診療

主治医意見書の
作成

SEEING A DOCTOR 受診をお勧めする方

このような症状が気になる方は一度、物忘れ外来を受診されることをお勧めします

  • 日付や曜日がわからない
  • 人の名前が出てこない
  • 同じことを何度も聞く
  • 食事を食べたことを忘れている
  • 計算が出来なくなった
  • 道に迷って帰ってこられなくなった
  • 財布などを取られたのではないかと言う
  • イライラして怒りっぽくなった

受診について

物忘れ外来は完全予約制です。「かかりつけ医」からの紹介が必要となります。
かかりつけの主治医が無い方は、当院へご相談ください。

FLOW 初診の流れ 完全予約制

医療機関からの紹介

本人の希望で

家族と一緒

物忘れ外来 受診

初診

問診による病歴聴取

問診票(DASC-21)を基に、これまでの経過を確認するため、ご家族またはご本人のことをよく知っていらっしゃる方からお話を伺います。この段階で、認知症に類似した症状がある精神疾患(うつ病、アルコール依存症、せん妄など)を除外します。

認知機能スクリーニング検査

HDS-R(長谷川式簡易知能検査)やMMSE(ミニメンタルステート検査)による検査をします。点数の高低だけでなく、答え方や検査に対する協力姿勢の有無、どの項目の質問がうまく答えられないのかを診ています。

心電図

認知症の薬には、不整脈などの持病がある方は服用できないものがあります。そのため、心臓疾患の有無を確認します。

画像検査

頭部のMRI(VSRAD)やCTの検査をします。
主な目的は以下の通りです。

  • 脳萎縮の程度の確認
  • 脳萎縮の部位を把握・特定
  • 正常圧水頭症、脳腫瘍などの有無を確認

病態によっては治療によって劇的に改善するものがあります。
また、MRI検査ではコンピューター解析(VSRAD)により、脳萎縮の程度が問題なさそうでも、特定の場所の萎縮が明らかとなり、診断ができることがあります。

再診

検査結果を伝え、必要に応じて薬物治療を開始

治療効果を確認した後、かかりつけ医で治療を継続していただきます。
認知症機能の再評価検査は、6~12ヶ月ごとに行います。

協力医療機関での検査

当院の検査で問題がないのに、症状が進行している場合などでは、RI検査(SPECT、MIBG心筋シンチグラフィ、DaT Scan)や脳波検査などの精密検査を協力医療機関(病院)で行うこともあります。

TERMINOLOGY 検査用語の解説

MRI(VSRAD)

VSRAD(ブイエスラド)とは、アルツハイマー型認知症の原因である脳の萎縮を調べるもので、特に発症早期に萎縮が見られる海馬傍回(かいばぼうかい)、海馬、扁桃の萎縮度を痛みもなく簡単に調べられることが特徴です。アルツハイマー型認知症の早期発見にも効果的なため、注目を浴びています。


SPECT(脳血流シンチグラフィ)

SPECT(スベクト)は脳血流が低下しているか、またどの部分が低下しているかをみる検査です。認知症の原因疾患別に血流低下パターンが異なるため、鑑別診断に役立ちます。


MIBG心筋シンチグラフィ

MIBG心筋シンチグラフィは、心臓交感神経の状態をみる検査です。主にレビー小体型認知症の診断に有効です。


DaT Scan(脳ドーパミントランスポーターシンチ)

Dar Scan(ダットスキャン)は黒質線条体ドーパミン神経細胞の脱落の有無をみる検査です。主にレビー小体型認知症の診断に有効です。


脳波検査

脳波検査はてんかんの診断に有効です。


KNOWLEDGE 認知症の基礎知識

脳はあなたのクオリティオブライフで最も大切な臓器です

私たちの平均寿命は毎年伸び続けています。
しかし、健康寿命は平均寿命に対し男性でマイナス8年、女性でマイナス12年と過去20年ほとんど変わっていません。
私たちから健康(クオリティオブライフ)を奪う最大の要因は癌でも心臓病でもなく、脳の健康であることをこ存知でしょうか?

介護が必要となった主な原因

参照:
『2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況』より


認知症は近年急速に増加しています

要介護となる要因の推移を見てみると2016年から認知症がトップになっており、要介護の4人に1人が認知症が原因です。
健康寿命を保っためには、認知症対策が最も大切な方策になりつつあります。


認知症にはいくつかのタイプがあります

認知症には、脳の萎縮を伴うタイプ(アルツハイマー型等)と脳の血管の劣化を伴うものがあり、前者は半数以上、後者が2-3割を占めています。


近年の研究から認知症は生活習慣病ということがわかり始めてます

認知症は、様々な生活習慣因子により発症リスクが上がることが報告されています。
そして、発症の数十年前から始まっている可能性が指摘され、一度発症すると治療法がないことから、中年期から脳の萎縮状況と脳血管劣化の状態を知り、生活習慣改善に取り組むことが早期対応のキーとなります。


脳健願を維持し、認知症と脳血管疾患リスクを減らすための指針

脳の萎縮や脳血管性病変(白質病変)は、認知症や脳血管疾患(脳梗塞、脳出血)の前兆となる大切な特徴として知られています。そして、これらの特徴は、ともに様々な生活習慣要因がリスク因子として知られています。


シニア世代に特有の要因

認知症と脳血管性疾患への影響が報告されている生活習慣要因に加えて、シニア(65歳以上)の方に特有の要因があります。
以下は主に認知症に関する要因です。

  • 退職による社会とのつながり不足
  • 生活の不活性化による認知機能への刺激の低下や運動不足
  • 物事に対する興味の低下等

これらの要因を改善することは認知症の発症を遅らせるのに大きな影響を持つことが期待されています。